成人喘息
成人喘息の原因と特徴

ぜんそくはこどもだけでなく大人もかかる病気であり、
患者数をみても小児ぜんそくより成人ぜんそくの方が多いことが分かっています。

成人ぜんそくでは、非アトピー型である場合も少なくありません。

つまり、 アレルゲンなどの特定の原因がなく、
かぜなどで突然発症することがあるのです。
また、今までぜんそくにかかったことはない人が、
大人になってはじめて発症するケースもあります。

自分は今までにアレルギー体質と診断されたことがない人でも、
環境の変化によって抗体を作りやすい体質になっている場合もあります。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど病院で診療を受けないので、
どんどん症状が悪化してしまうことがあります。気になる点があるときは、
少しでも早めに受診にいきましょう。

特徴
喘息とは気道(気管・気管支など=空気の通り道)に、
いつも炎症が起きている状態をいいます。
健康な人と比べて、常に気道の粘膜が赤く腫れたり、
気道の表面をおおっている細胞がはがれたりしているため、
気道が狭くなっています。「喘息」という文字通り、息苦しく喘(あえ)いでいる状態です。
気道の炎症は、そのまま放っておくと
アレルゲン(アレルギー反応を起こす原因物質:ホコリ、ダニ、犬や猫の毛など)や
風邪が刺激となってひどくなります。
それによって気道がさらに狭くなり、小さな発作や大きな発作が起こります。
春や秋など季節の変わり目によく出てくる、
咳を主症状とする咳喘息も、気管支喘息ほどひどくはありませんが、
気道に炎症が起きて過敏になっている状態です。
咳喘息は、発作や呼吸困難は伴わない、喘息の前段階の病気と考えられます。。

症状
アレルゲン、風邪などのウイルス感染、ストレスなどを引き金として気道が収縮すると、
◎咳(特に夜間や早朝)や痰
◎喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューといった呼吸)
◎息苦しさ
といった症状が起こります。

気管支喘息の軽症や中等症(月に1〜2回、週に1回くらいの発症)であっても、
風邪やストレスなどで急激に気道の炎症が悪化し、
発作や呼吸困難からに至るケースもあります。

軽症・中等症の患者さんも要注意
喘息死亡例を気管支喘息の重症度別に見たときに、
小児・成人ともに軽症や中等症の気管支喘息患者さんでも、
喘息死に至っているケースがあります。
喘息死の原因としては風邪やストレスによる急激な悪化、
気道の炎症を抑える薬の使用を患者さん自身がやめてしまうことなどが多いとわかっています。

治療や心がけ
@薬の使用
気管支喘息の治療薬には、
◎毎日基本的に使用する薬(症状を予防する薬)
◎発作や息苦しさがある場合に使用する薬があります。
○症状を予防する薬の使用
 毎日規則的に、気道の炎症を抑えたり、
 気道を拡げたりする薬(吸入ステロイドや抗ロイコトリエン薬など)を使用します。
○発作が起きたときに使う薬の使用
 発作を鎮めるために、吸入後すぐに気管を拡げる作用が
 ある薬(短時間作用性気管支拡張薬)を使います。


A規則的な薬の使用と治療の継続
一時的に症状がなくなったとしても気道の炎症は残って
います。規則的に薬を使用するなど、治療の継続はとても大切なことです。
きちんと治療を行っていると、風邪をひいても軽い症状で抑えることができます。
咳喘息の場合も、気道に炎症が起こり小さな刺激にも過敏になっている状態です。
喘息と同様に炎症を抑える治療を医師の指示通りに継続して行いましょう。
※治療に当たっては、必ず専門医にご相談ください。